時効の援用をしたいけど現在の債権者が誰かわからないという場合の対処

2017年9月29日

督促がまったくないならあえて放置する手もある

時効の援用条件を満たす債務というのは、最短でも5年以上前の借り入れということになります。場合によっては10年以上前に借りたお金ということもあり得るので、援用手続きをしたくても、債権者が誰なのかわからずに進められないということもあり得ます。では、債権者不明の場合、どのような対処をすればいいのでしょうか。まず、時効の援用手続きは必ずしなければならないというものではありません。極端な話、数百万円の借金を以前してほとんど返済していないものの、今の段階で取り立てがまったくないというのであれば、そのまま放置しておくという手もあります。ただ、債務がそのままの状態で残っているのは心理的に気持ちが悪いという人もいるでしょう。その場合は、債権者を探し出し、援用手続きを行うということになります。

債権者を探すのは弁護士などの専門家に任せた方が安全

古くて焦げついた債権は転売されることがあり、その場合、新しい債権者から「あなたにとって新しい債権者は私である」という連絡がくるのが普通ですが、その書類を見ずに捨ててしまったという場合、債務者が自力で現在の債権者を見つけるのは難しいかもしれません。また、債務者が自ら債権者に連絡を取ると、それがきっかけとなって時効が中断してしまう可能性があります。なので、債権者を見つけたい場合は、弁護士や司法書士などの専門家に頼むのが安全で確実な方法です。債権者がわかった場合、そのまま、援用手続きもしてくれるように頼むと手間が省けていいでしょう。

時効には、取得時効と消滅時効があります。どちらの場合であっても、時効援用の意思表示をすることで初めて時効完成による法的効果が発生します。